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海外盤DVDを観るために


PAL→NTSC変換について

映像ソースを手動で選択しなければならないと言う点こそあるものの、基本的にフィルム素材に関してはビクターが頭ひとつ抜けており、特にインターレース出力、さらにソースの解像度が高い場合はその違いがはっきりと分かるだろう。

パイオニアやYAMAHAは、インターレース出力の場合はJVCにかなり劣ってしまうが、プログレ出力をした場合はより綺麗に出力されるので、その環境がある人であればあまり問題にはならないだろう。


ビデオ素材の映画について

香港盤DVDの映画はビデオ素材として収録されている事が多く、それのプログレ出力が苦手な機種では例え高画質であっても十分に堪能する事が出来ない。現在1万円台の機種においてはパイオニアが頭ひとつ抜けているので、香港盤を中心に見る人であればパイオニアのRF機を購入する事をお勧めする。


コンポーネント出力について

海外仕様機はD端子が付いていないが、コンポーネント−D端子ケーブルを使用しTVのD端子出力に接続すればアスペクト比を自動で切り替えてくれるので、D端子がないのはさして大きな問題ではない。


Pioneer DV-366-S

・価格 19800円前後
・リージョン設定方法 自動切換
・プログレッシブ 対応
・S端子出力 S1
・5.1chDDデコーダー なし


国内向けのDV-464の海外向けプレイヤー。

画質はやや輪郭があまく、さらに致命的な欠点としてPAL変換出力が3秒に1回ほどの割合で一瞬止まり、カクカクしたように動くので、横の動きが多い場面では見るに耐えない。


JVC XV-N312S

・現在価格 17000円前後
・リージョン設定方法 自動切替
・プログレッシブ 対応
・S端子出力 S1
・5.1chDDデコーダー なし


JVCの2004年モデルの低価格機。基本的な画質はさすがJVCだけあって綺麗なものの、この年から低価格機は仕様が独自になったようで、VFPのガンマ調整機能が3段階、シャープ機能が2段階、その他設定項目も幅が小さくなってしまっている。

画質ソースの設定は従来通りだが、PALディスクを見る場合フィルム以外に設定すると輪郭がボケまくってしまうため、ビデオ素材のPALディスクはまともに見る事が出来ない。

さらに全体的に作りが安っぽく、ディスクの読み込みが悪い、リモコンに取り出しボタンがない、デジタル音声出力が同軸のみなどという厳しい欠点も多いため、もうちょっと足して上位機種を買った方が賢明だ。


Pioneer DV-373-S

・現在価格 18000円前後
・リージョン設定方法 自動切替
・プログレッシブ 対応
・S端子出力 S1
・5.1chDDデコーダー なし
・DVD-RW(VRモード・CPRM対応)再生可能。


国内2004年版モデル、DV-474-Sの海外向け。画質がかなり綺麗になり、さらに画質調整も豊富となったため、インターレースにおいてPALディスクを観ないのであれば間違いなく満足出来るプレイヤーだ。

PAL変換はJVCにはまだまだ及ばないものの、カクカク感がほぼ完璧に解消されたため、JVCの画質を観た事がないのであれば十分かも知れない。そしてパイオニア機全てに言える事だが、DVDメディアの認識が大変高く、スキップやタイトル移行などの動作も非常に速いため、使っていて大変快適だ。

リジュームが1枚しか記憶出来ない、早送りが倍速数で表示されない、ズームが大きすぎるなどの欠点も目立つものの、上記の312よりかは遥かにお勧め出来るプレイヤーだ。また国内のDV-474の説明ではPALディスクの再生に触れられていないものの、リージョン2のPALディスクであれば再生可能だ。


JVC XV-N512S

・現在価格 27000円前後
・リージョン設定方法 自動切替
・プログレッシブ 対応
・S端子出力 ノーマル
・5.1chDDデコーダー あり・DTS対応
・DVD-RAM DVD-RW(VRモード)再生可能(CPRMは非対応)。


国内モデルのXV-A707の海外向け製品。

映像、読み込み精度の高さ、そしてPAL変換の性能といずれも素晴らしく、3万円前後の普及価格帯の製品では文句ないのだが、ひとつだけ致命的な欠点がある。この512と412はコンポーネント端子からアスペクト比の信号が出力されておらず、さらにS端子もS1ではないためV圧縮がオートで働いてくれないのだ。

コンポーネントに関しては国内のA707でも同様なので、海外向けのみの仕様ではないのだが、これはTVによっては実に致命的な欠点だろう。しかし私の場合は販売店に相談したところ、JVCの方から改造が出来るというお答えを頂いたので、早速改造してもらったら無事オート切替が働くようになった。

私の場合はコンポーネントのみだったが、S端子も可能のようなので、これが気になる方は販売店に相談してみるのが良いだろう。ワイドテレビでプログレ出力する場合は設定で16:9ノーマルにすれば4:3画面もそのまま出力してくれるので、D端子がないハンデは全くない。

ただJVCはビデオ素材のプログレ出力は苦手なので、香港盤DVDを見るには向いていない。


JVC XV-N5SL

・価格 30000円前後
・リージョン設定方法 自動切替
・プログレッシブ 非対応
・S端子出力 S1
・5.1chDDデコーダー なし


国内向けのXV-PZ330の海外向けだが、アジア向け仕様はプログレ非対応なので、このリーフリバージョンもプログレには非対応となっている。こちらはコンポ、S端子いずれもアスペクトの信号が出ているため、難なくオート切替が働いてくれる。

すでに3年近く前のモデルだが、JVCはインターレースの画質においてはすでに数年前に完成されており、変える必要のないほど綺麗なので、今のモデルと比較しても全く見劣りしない。

GUIは2002年から今日まで同様のデザインが続いており、画質ソースは3種類から、VFPの設定も豊富なので、音声付き早見再生などが不要であればまだまだ現役で使える機種だ。


Pioneer DV-676A-S

・現在価格 26000円前後
・リージョン設定方法 自動切替
・プログレッシブ 対応
・S端子出力 S1
・5.1chDDデコーダー あり
・DVD-RW(VRモード・CPRM対応)再生可能。


国内の2004年モデルのDV-578A-Sのデザインを変え、各記録型メディアに直接焼いたDivxとMPEGファイルの再生を可能としたプレイヤー。PAL→NTSC変換こそJVCに一歩譲るものの、香港盤DVDのビデオ素材のプログレ出力は非常に綺麗なので、そちらを中心に見たいのであればパイオニアは絶対にお勧めだ。もちろん全体的な画質のレベルも申し分ない。

ただパイオニアの低価格機種の特徴として、4:3ソースのためのシュリンク機能が付いておらず、プログレ出力をすると強制ワイドとなってしまう一昔前のテレビだと、プログレを解除しない限り4:3がワイドでしか見る事が出来ないため、これは十分に気をつけよう。


YAMAHA DVD-S657

・現在価格 18000円前後
・リージョン設定方法 コマンド入力
・プログレッシブ 対応
・S端子出力 S1 S2
・5.1chDDデコーダー あり
・DVD-RW(VRモード・CPRM対応)再生可能。


YAMAHAの2005年発売の廉価版ユニバーサルプレイヤー。国内機種なのでもちろんD端子が付いているが、やはり何と言ってもメーカー保証が効くと言うのが一番のメリットであり、安心して長く使っていきたければこれしかない。画質も申し分ないが、スキャン機能が大変使え、どんなソフトのどんな再生位置でもタイトルダイジェストは必ず効いてくれるので一気に本編が再生可能なために、CMの多い海外盤DVDには大変有効だ。

PAL変換はパイオニアと似た感じであり、JVCには劣るものの普通に見る分には問題はない。メディアの読みが弱い、リモコンが多少使い辛いなどの欠点もあるものの、国内仕様でRF機でこの性能と言う事を考えれば十分コストパフォーマンスに優れていると思うので、初心者の方にとっては最もお勧めの機種だ。


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